テーパリング

【よみ】
てーぱりんぐ
【英名】
tapering

テーパリングとは、英語のtaperingのことを指し「先細り」、「漸減」、「徐々に減らしていく」を意味し、金融市場では中央銀行が金融市場の安定図るために市場に供給する資金の量を増やす政策である、量的金融緩和策(QE)による毎月の資産購入規模を徐々に縮小していき、最終的には資産購入額をゼロにすることを指す。

米FRBではリーマンショック後にQE1、QE2、QE3を実施したが、雇用の改善などを受けて2014年1月からテーパリングを開始し、同年10月にQE3を終了させた。

テーパリングはマネタリーベースの増加ペースを鈍化させることから、金融緩和策の転換を意味し、基本的には通貨高の要因となりやすい。

実際に2014年1月には1.377ドル台だったEUR/USDはテーパリング終了時の同年10月末には1.25台までドル高が進行。ドルの相対的な価値を表すドルインデックス(DXY、ICE公表)も同時期に80.63から86.917まで上昇した。

また、上述のQE3終了の際は2013年5月にバーナンキFRB議長(当時)がQE3のテーパリングを示唆した際には流動性懸念が生じ、株式市場や債券市場、コモディティ市場、新興国市場から資金が流出。世界的な金融市場の混乱を引き起こした(バーナンキショック)。

また、テーパリングは医学用語としても使われており、その場合は患者に投与している薬剤などの量を徐々に減らすことを指す。

2021年1月18日 更新