OMT

【よみ】
おーえむてぃー
【英名】
Outright Monetary Taransaction

EU加盟の財政懸念国がEFSF(欧州金融安定化機構)/ESM(欧州安定メカニズム)に財政支援を申請し、EFSF/ESMによる厳しい財政再建計画の受け入れを条件に、ECBが当該国の国債を無制限に購入するプログラム。

2010-2011年の欧州債務危機の際に、ドイツやフランスなどの北部の国とイタリア、スペイン、ポルトガルなどの南部の国の国債利回りが財政状況の違いだけでは説明できないほど極端な差がついた。南部の国の極端な金利上昇を抑えるためにECBが国債を購入する(国債価格が上昇することで利回りを低下させる)一方で、構造改革を進め、財政健全化を推進させるという狙いを持ちOMTが創設された。

OMT発足当時は、まずスペインやイタリアが対象となる可能性が高いと言われ、既にEFSF等から財政支援を受けていたアイルランドとポルトガルも国債発行を再開した後、必要とあればOMTの対象となることが可能との見解が示されたが、2020年3月31日現在まで実施されたことは一度もない。

また、OMTは2012年の国債利回りの高騰を阻む役割を果たしたと考えられているが、実際にOMTを通じた財政支援は行われていないため、今後OMTが適用される加盟国が出たとしても効果は未知数。

2020年3月25日には「ECBがOMT発動に幅広い支持を得た」との報道を受けて外国為替ではユーロ買いが先行。ユーロ/ドルが1.07ドル台半ばから1.09ドル手前まで、ユーロ/円も119円台半ばから121円台まで上昇した。

2020年4月3日 更新