地政学的リスク

【よみ】
ちせいがくてきりすく
【英名】
Geopolitical Risk

地政学的リスクとはその特定地域において、政治的混乱・テロ・周縁国との軍事的緊張の高まり等により、政情や経済状況の不確実性が高まること。地政学的リスクが台頭してくると、その地域や関連地域の経済、場合によっては世界経済全体の先行きが不透明となり、特定の商品や為替レートの変動要因となる。

  • 実際の例では

2020年1月3日にイラン革命軍のカセム・ソレイマニ司令官が米軍によるドローン空爆により殺害されたことを受けて米・イラン間の緊張の高まりを受けてドル円は108.60円台から107.70円台までリスク回避の円買いが進んだ。その後、1月8日にはイランが在イラク米軍基地に対して弾道ミサイルを発射する報復攻撃に出たものの、米トランプ大統領(当時)がこれに対する報復攻撃を示唆せず追加の制裁を科す方針を示したため、地政学的リスクへの過度な警戒感は後退し、ドル円は攻撃直後には107.60円台まで円が買われたもののトランプ大統領の演説を受けて109.20円台まで円が売り戻される結果となった。

また、地政学とは地理学と政治学を合成した言葉であり、1980年代から広く使われるようになった。

2021年4月28日 更新