過剰流動性相場

【よみ】
かじょうりゅうどうせいそうば
【英名】
excessive liquidity-driven market

過剰流動性相場とは、過度な金融緩和状態で通貨の量が正常な経済状況に必要な適正水準を大きく上回っていることによって生まれた相場のことを指す。「金余り相場」とも呼ばれる。

平時では、各国の中央銀行などは過剰流動性とならないように、金融政策を通じて物価の安定を図る。一方で、景気後退時にはデフレーションに陥ることを防ぐために、政策金利を引き下げ、さらに量的緩和などの金融緩和策を行ことがある。

一般的に、金融緩和策により需要を大きく上回って供給された資金は、投資や投機を活発化させ資産価格(株価など)が上昇することでデフレを回避。時にはバブルを引き起こすこともある。

過剰流動性相場は金融緩和が終了し、規制の強化や金利の引き上げが実施されると収束する。

過剰流動性相場の特徴はファンダメンタルズはリスク回避に傾向しているにもかかわらず、市場に溢れ出た資金がリスク志向に向かうため、リスクオン/オフによる乱高下になりやすい。

記憶に新しい例としては、2020年のコロナショックの際に各国が歴史的な金融緩和策をとり、市場に余剰な資金が供給された結果、実体経済とは乖離した株価の上昇が起こっている(コロナバブル)。各国は新型コロナ感染拡大・対策から経済が弱体化しており、経済を支えるために当面金融緩和を継続する方針としているため、2020年6月30日現在も過剰流動性相場が進行中。

2020年7月1日 更新