中央銀行デジタル通貨(CBDC)

【よみ】
ちゅうおうぎんこうでじたるつうか
【英名】
Central Bank Digital Currency

中央銀行デジタル通貨とは、中央銀行が発行するデジタル化された法定通貨を指す。企業にとっては現金の運搬や送金、管理などのコスト削減につながることが期待されている。ただ、実際の運営に関しては解決しなければいけない課題も多く、BIS(国際決済銀行)のレポートによると具体的に検証・発行を行っている国もある※1が、多くの主要中央銀行は慎重な姿勢を維持している。日本銀行も「現時点でCBDCを発行する計画はないが、今後の様々な環境変化に的確に対応できるようにし、しっかり準備しておくことが重要であると考えている」としている。

※1:2020年10月にバハマでCBDC「Sand Dollars(サンドドル)」を、カンボジアでもCDBC「Bakong(バコン)」の発行、運用開始。中国(呼称:デジタル人民元)では蘇州や深圳、北京などの都市で実店舗やオンライン店舗、CBDC対応のATMの導入などの実用実験が行われ、遅くても2022年2月までに実用化を目指している。

問題点の一つは民間銀行の経営に与える影響が考えられる。例えば、ある企業から別の企業に商品購入の代金を支払う際に、通常なら銀行で送金手数料を支払って相手方の口座に代金を送金することになるが、デジタル通貨で、直接、相手方に渡せば送金手数料がかからずに支払いが完了するため、銀行は手数料収入が減少する可能性がある。こうした事態を回避するために、恐らくは所持できるデジタル通貨には上限が設けられることになるだろう。

2021年3月24日 更新