BOE(イングランド銀行/英中央銀行)

【よみ】
びーおーいー
【英名】
Bank of England

BOEとは、イギリス(英国)の中央銀行でBank of Englandの略。所在地はシティ・オブ・ロンドンのスレッドニードル通りにあり、「スレッドニードル通りの老婦人(The Old Lady of Threadneedle Street)」とも呼ばれる。

イングランドが独立王国時代だった1694年に世界初の株式組織の銀行として設立(世界最古の中央銀行はスウェーデンのリスクバンクで1668年設立)。以降、大英帝国の発展、ポンド危機などを経てイギリスポンドの国際化に貢献。

第二次世界大戦後の1946年に国有化され、1997年にBOEの金融政策委員会(Monetary Policy Committee, MPC)が財務省より政策金利など金利設定の権限を委譲される。1998年に制定されたイングランド銀行法に基づき国債管理をDMO(債務管理庁)に、金融監督管理をFSA(金融サービス機構、のちにFPC)に移管し、金融市場及び物価安定に集中する体制となった。

金融政策の決定を行う金融政策委員会(Monetary Policy Committee、MPC)は年8回(約6週間に1回)開催され、政府が設定したインフレ率を2%達成するための金融政策決定を行うほか、政府のその他の経済目標となる成長と雇用を支持するために政策のバランスを取る。また、英国ではインフレ率がイングランド銀行の目標から1%以上乖離した場合、財務相に対する説明が義務付けられている

MPCは総裁・副総裁3名・チーフエコノミスト1名・首相によって任命された外部メンバー4名の計9名で構成されており、ほとんどのメンバーが支持する金融政策の運営を行う(具体的な最低賛成票数は記載なし)。

ポンド紙幣発行権は、BOE(イングランドとウェールズが範囲)有しているが、スコットランド(3)と北アイルランド(4)の7行も発行を許可されている。スコットランド及び北アイルランドの紙幣発行銀行は法律により発行額と見合う資産を確保する必要があり、これによりBOE発行の紙幣と同様の保護を受けられることになっている。※1

スコットランド及び北アイルランドでは独自のデザインの紙幣を発行しており、これらはイングランド、ウェールズでも(上記※1により)同等の価値となるが稀にイングランドやウェールズの人々がデザインを把握していない場合がある。また、BOE発行のポンド紙幣以外は日本に持ち帰っても両替出来ない場合もあるので要注意!

コインは王立造幣局によって製造・発行されている。

2021年2月1日 更新