バーナンキショック

【よみ】
ばーなんきしょっく
【英名】
Bernanke Shock

バーナンキショックとは、リーマンショック後の米FRBが実施したオープンエンド型の量的緩和策(QE3)のテーパリングの可能性を2013年5月~6月にかけてバーナンキFRB議長(当時)が示唆したことで金融市場で起こった世界的な混乱のことを指す。

2008年のリーマンショック後に金融市場の混乱への対応としてFRBはQE1、QE2、QE3と量的緩和策を実施し、中でも2012年9月から実施されたQE3は主に雇用環境の改善を目的としたものだった。そして2013年に入り雇用環境の改善を受けて同年5月22日にバーナンキFRB議長がQEのテーパリングを示唆。更に6月19日のFOMC後の会見で年内の資産買い入れ額の縮小と2014年半ばにQE3を完全に終了する可能性があると一段と踏み込んだ発言をしたことにより、世界的な流動性懸念が生じた。この結果、株式市場、債券市場、コモディティ市場、新興国市場から資金が流出。6月20日の1日間には世界の株式市場で1兆ドルの資産が吹き飛んだと言われている。

バーナンキショック時の為替市場は、資源国通貨の代表である豪ドル/米ドルでは、豪ドル売り/米ドル買いが進行し、5月22日~23日にかけて0.98ドルから一時0.959ドルまで約200ポイント、6月19日~20日にかけては0.948ドルから0.916ドルまで約320ポイント下落した。また、金価格は5月の時点では大きく反応をしなかったものの、6月19日~20日にかけては1373.6ドルから1285.9ドルまで大きく値を下げる結果となった。

その後、FRBやバーナンキFRB議長は市場との対話を慎重に行ったため、2014年10月にQE3が終了するまで大きな混乱は見られなかった。

2021年1月19日 更新