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南アフリカ共和国 Republic of South Africa

南アフリカ共和国 Republic of South Africa
通貨:ランド
略称:ZAR

南アフリカ共和国 Republic of South Afric

通貨の特徴

南アフリカ(南ア)とは、アフリカの南端に位置しアフリカを代表する国のひとつです。
首都はプレトリアで、南部アフリカを中心に政治的、経済的な協力関係を構築してコンゴやスーダンなどの地域紛争解決に努めるなど、アフリカのリーダーとしての期待度が高まっており、2010年開催のサッカーW杯に向けて準備が進められています。

南アフリカは鉱産物に恵まれた一次産品国で、この資源が南アの経済を支えています。特に金、ダイヤモンド、マンガン、クロム、白金が貴金属(希少金属)の主力です。さらに金は世界一の生産量を誇っています。
経済は、概ね第一次産業が1割、第二次産業が3割、第三次産業が6割を占めています。また、貿易構造は一次産品依存型で、鉱物資源輸出が依然として非常に高い状態です。また、2000年以後の経済成長は2~3%を達成しており、ムーディーズやS&Pが南アフリカのソブリン格付けを投資適格に格上げしていることから同国への投資も増大しています。

政策金利は現在9.0%(2007年1月17日現在)まで引き上げられており、ZAR(南アフリカランド)は資源国通貨であると同時に高金利通貨でもあります。高金利は魅力的ですが、ソブリン格付けがBBBとされていることからも投資リスクも十分考慮したいところです。

※ソブリン各付け
中央政府の金融債務の返済確実性を評価したもの。ソブリンという言葉のルーツは英語のSovereignで、主権者などの意味に使われる。国際金融の世界では一国の中央政府やそれに準ずる経済主体である中央銀行を指す場合が多い。

経済概況

1997~1998年には内需の縮小と世界経済の低迷の影響から南ア経済は停滞したが、1999年に入ると景気は回復し始めた。しかし、2002年以降、南ア経済は高金利とランド高に苦しみ、成長率は鈍化傾向。南ア準備銀行は2003年に5.5%の利下げを実施し、プライムレートも11%まで下落したが、ランド高(1ドル=6~7ランド)は是正されず、輸出産業の業績悪化により、2003年の経済成長率は、前年の3.6%を大きく下回る1.9%(1998年(0.8%)以降で最低の伸び)まで落ち込んだ。しかし、景気の低迷は、2003年第2四半期で底を打ち、その後金融政策の大幅な緩和もあり、内需が回復し、2006年の経済成長率は、4.9%となっている。

経済成長率 4.9%(2005年)
物価上昇率 3.4%(2005年、消費者物価上昇率)
失業率 25.5%(2005年9月)
総貿易額 輸出 : 587億ドル(2006年)
輸入 : 686億ドル(2006年)
通貨 ランド
為替レート 1ランド=16.67円(2007年9月末)

南アフリカ準備銀行(SARB:South African Reserve Bank)

中央銀行の役割
  1. 通貨政策を計画・実行することで、目標達成を目指す
  2. 国際的な情勢に対応するために金融資産・銀行業務・金融システムを確立する
  3. 南アフリカ政府をマクロ経済方針に基づき、アドバイスしていきます
  4. 通貨政策と南アフリカの経済状況について、南アフリカ国内外の利害関係者に情報公開します

南アフリカランドの相場変動要因

南アフリカおよび周辺国の政情不安

南アはアフリカの中でも安定した国ですが、2005年6月のムベキ大統領がズマ副大統領を解任するという南ア政局不安が、ランドにはマイナスに動きました。
また、周辺諸国に政情が不安定な国が少なくなく地政学的リスクとして南アフリカランド売りを誘発します。

エマージング市場の不安

2001年以降のアルゼンチンやトルコでの経済混乱がエマージング市場全体に対しての警戒感となっています。

キャリー・トレード通貨

南アの高金利はしばしばキャリー・トレードに使用されます。高金利の南アフリカランドを買い(ロングにして)、金利の安いスイスフランや日本円を借り入れ通貨として売ります。
南アフリカは2006年12月8日に政策金利(レポ金利)を0.25%利上げし、9.00%と高金利になっています。

「南アフリカランド」へ資金フロー

南アフリカランドは「コモディティー通貨」であり、かつ「高金利通貨」でもあります。経済の安定化の前進から南アの株式や債券に海外からの資金フローが散見されます。また、英国と時差(時差2時間)が少なく、南アの不動産が割安なことから欧州、特に英国などから不動産投資の資金が流入しています。さらに日本においては南ア・ランド建て債券の売出しが人気を集めており、南アが投資対象国として注目されています。高金利通貨のAUD債(オーストラリア)やNZD債(ニュージーランド)も同様です。

買収(M&A)

経済的に発展を続けている南アの鉱山会社や金融機関は、今や海外からの投資対象となっています。企業買収金額も大きく、その資金は為替市場に影響を与えると見られています。例えば、2004年末のロシア企業の鉱山企業(Norilsk Nickel)が南ア鉱山会社の株式20%をAngro American Corpから買うというニュースや、英国バークレイズ銀行が南アの四大銀行の一つであるABSAを買収するというニュースが流れたときもランドが買われています。

南ア国内輸出業者の米ドル売り

南アの鉱産物の輸出業者は、貿易の受取代金として米ドルを手にします。その米ドルを売ってランドに変えます。(ドル売り・ランド買い=下落「ランド高」)逆に、輸入業者も米ドルを買付けるタイミングを計っています。(ドル買い・ランド売り=上昇「ランド安」)

金相場価格

南アの主要輸出産品は金です。その金相場の価格はランドの為替相場に影響を与えるために、商品先物市場の動向にも注意が必要になります。ただ2004年における全世界の鉱山生産量は2,464トンで、北米とアフリカが減産、オセアニアやアジアが増産という結果でした。南アフリカの金採掘量は、1970年に全世界の採掘量の70%に達する1000トン以来、減少の一途をたどっています。これは、鉱山の品位が低下したこととランド高が大きく影響しています。また、南アフリカ国内の好調な経済を受けてインフレが進み、コスト高から採掘中止につながっています。実際、金の生産が減ってランド安になるというよりも、ランド高が金の生産を減少させています。現在は原油をはじめとした商品市況が高い状況にあり、それに伴い金価格も高くなっています。そうすると、南アフリカのような資源国家の為替が最初に買われます。南ア・ランドも高くなり、金の生産量も減るという状態です。

※エマージング市場
エマージング市場とは、経済が発展段階の国の金融市場のこと。 こうした市場への投資は上手くいけば高いパフォーマンスが得られる可能性があるが、その一方で、経済や市場の仕組みが未成熟であるために、市場が混乱したり、何かのきっかけで暴落に巻き込まれる可能性もある。
※キャリー・トレード:CarryTrade
キャリー・トレードとは、金利の低い通貨で借り入れ、それを売って、金利の比較的高い通貨の金融商品に投資する取引のことである。為替のポジションを持ち越すことをキャリーといいます。例えば、米ドル金利は円金利よりも高いので、米ドル/円の買い持ちをキャリーすることで、その間の金利差を反映したスワップ金利を稼げます。通常南アフリカランド/円は、市場で取引が行われているわけではありません。対ドル通貨を介して南アフリカランド/円に計算されています。南アフリカランド/円は、クロス円通貨ということになります。
例えば、以下のように仮定します。
1ドル=117.10円
1ドル=6.9850ランド
「計算式」
(USD/JPY)ドル/円÷(USD/ZAR)ドル/ランド=(ZAR/JPY)ランド/円
117.10÷6.9850=16.76
1ランド=16円76銭 ということになります。

南アフリカとの時差

南アフリカと日本との時差は、-7時間となります。南アが7時間遅れとなります。
この国では、サマータイム制(夏時間)は採用していません。
また、グリニッジ標準時(Greenwich Mean Time,GMT)より2時間早くなります。

例) 日本時間PM15:00⇔南ア時間AM8:00
日本時間PM18:30⇔南ア時間AM11:30
南ア時間AM1:00⇔日本時間AM8:00

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